4年間を全力でサポートします

経営学部長  中 村  雅 人

 経営学部は「問題発見能力」「コミュニケーション能力」「問題解決能力」の向上を教育目標にしてカリキュラムを編成しています。
 社会はゼネラリストからスペシャリストを求めています。わたしたちは専門教育を行いながらスペシャリストの養成に力を入れていますが、専門に偏ることなく幅広い教養をも身につけた豊かな人材の養成を強く意識して教育を行っています。
 経営学部ではどのような教育をしているのかを知っていただくために、その一端をご紹介しましょう。学部では少人数制による演習を4年間必修にしています。1年生は「経営学部基礎演習」を履修します。この演習は、教養を学んだり、専門を学ぶための入門的な授業であったり、内容は演習ごとに異なります。1年生は自分の関心にしたがって演習を選びます。基本的には個別のクラス単位での授業ですが、何回かは集合教育として1年生全員を対象にした授業が行われます。集合教育では健康問題など大学生活をおくるにあたって知っていなければならないことや、「松山大学の歴史」についても教育します。ここでは松山大学の 建学の精神・教育理念である 「三実主義」「独立自尊」や、大学とは何かなどについて学びます。

 経営学部では学生の皆さんに専門的知識や技術などの実践力を身につけてもらうためにコース制をとっています。コースは「経営コース」「情報コース」「会計コース」「流通コース」「経営教育コース」「国際ビジネスコース」の6コースで、2年生から、いずれかに所属して、3年間にわたって専門の勉強をします。各コースの概略を述べます。

「経営コース」
 経営の基本原理、経営管理、経営戦略など経営に関する全般的・基本的能力を涵養し、トップマネジメントをはじめとする様々な組織の各層で活躍できる人材を養成します。

「情報コース」
 経営や会計などの基礎知識を持ち、かつ情報および情報技術を理解し活用できる人材を養成します。授業科目は数理科学系、情報マネジメント系、コンピュータ系から構成されています。

「会計コース」
 企業等の経営活動を会計という行為によって認識・測定・報告するプロセスを理解した上で財務諸表の作成だけではなく、財務諸表上の会計データをコンピュータ利用によって分析し、企業評価を行うことができる実践的応用能力を有する人材養成をめざします。

「流通コース」
 生産と消費との間に存在する人的、空間的、時間的、情報的懸隔を架橋することにより商品・サービスの効用を高める経営活動、すなわち流通に関する知識を体系的に習得した人材の養成を目指します。

「経営教育コース」
 企業社会の変化に対応してますます重要性が増している企業での人事・研修的業務を行う人材、学校の教員、そして生涯学習時代での多種多様な教育的ないしは福祉的な職種に就く人材の養成を目指しています。

「国際ビジネスコース」
 国際化は企業や日常生活に深く浸透し、国際化抜きでは、もはやビジネス活動は語れない時代であります。コースでは国際ビジネス科目を中心にして、国際ビジネス関連科目を学ぶことで国際化への理解を促進し、国際ビジネス分野で活躍する人材の養成を目指しています。

 たくさんの専門演習がありますが、ここでの研究成果を発表する機会を提供するために、毎年秋に経営学部ゼミナール大会を開催しています。
 このほか学外から講師を迎えての「地域産業論」 や将来の職業選択、進路選択に役立てるための 「産業研究とキャリアプランニング」 などの講義を開講しています。松山大学では国際化を進めています。経営学部では台湾の 国立高雄大学との交流協定 を結びました。そして集中講義で高雄大学の陶幼慧教授が最新のeコマース(電子商取引)の講義を行います。
 充実したカリキュラムを編成して、授業を展開すると同時に授業評価を実施して教育・研究改善に取り組んでいます。そのことが教育の質保証を可能にし、学生の皆さんの満足度を高めることにつながります。

 経営学部教員一同、皆さんの4年間を全力でサポートします。ぜひ素晴らしい学びの環境の中で青春を謳歌してください。4月にキャンパスでお会いしましょう。


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